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 クライアントに最初にお願いする作業があります。

第3回目 荷物を計る

 現在、生活しているなかに、果たしてどれだけの家財を、新しい家に入れようとしているか? 整理してもらっています。

 荷物の大きさ(タテ・ヨコ・高さ)それと使用するときに必要な空間の大きさ例えば、引出しがあればどれだけの引き出し寸法が必要かとか、扉があれば、どこまで扉が開いてくるか、といったことを、すべて計測してもらいます。

 これは、けっこうたいへんな作業ですが、一つ一つ調べていきながら、持ち込むか廃棄するか人に譲ってやるか・・・などなど、検討もしてもらいたいので、根気よくお願いしています。

 これら計測してらった家財が、新しい家できちんと機能させなけば、いい設計とはいえません! 持ち込みの家財がはじめからそこにあったかのように、新しい家に溶け込めば、いいと思いながら、計画を進めていきます。

 最近の要望で多いのが、造り付け家具があります。壁から壁まで隙間なく作り付けた家具をみるとスッキリとしますが、造り付け家具の予算もかなりの金額になりますので、いまあるものを上手に使うことも大切です。

 計画を進めていく中で、計測してもらった家具を配置することも忘れてはいけません。 明るい空間を作るために、窓をたくさんとってしまい、家具の一部がせっかく作った窓をふさいでしまったのでは、本末転倒ですね。

 最後に、おおきな納戸を設計に組み込むように、言われるときがありますが、この機会にぜひ!荷物の必要性も検討して欲しいと思います。
使用頻度や重複しているものなどを考慮して、整理することも大切です。

 建物全体の面積の節約につながりますので、クライアントにお願いしたいことです。 そして、検討された荷物の出し入れがしやすい納戸スペースを提案していきたいと思います。